白生地反物から本格的な京友禅染を施した本物友禅洋服

京友禅の伝統工芸士が洋服の為に反物から友禅染を施し、京都の専門の仕立て屋が一点一点、全て手作業でお仕立てしています。
日本の服飾文化において織物(生地)も反物の幅で織る織機から発達し、染の技術も反物を染めることで発達してきました。
そのため、京友禅の染料や、柄合わせは、着姿(出来上がりの製品)全体の柄で染めることができる反物(正絹)でしか表現できない織と染の技法なのです。
着物では絵羽付けと呼ばれるものがあり、振袖や訪問着、留袖などで、縫い合わせて一枚の絵になるように柄が描かれます。しかし洋服には、生地と縫製との一体化した文化がありません。そのため、着物用として染められた反物では、曲線や斜線の構成で作られる洋服の仕立てに合わないのです。
-Kusemono-は、 京友禅染めの美しさを洋服で表現するために、手間暇かかることは承知の上で洋服用として白生地反物から染め上げます。
だからこそ本物の手描き京友禅染の美しさを完全な形でお届けすることができます。

重陽

乱菊は、長寿の花として尊ばれてきました。京丹後で織った乱菊の地紋入りの生地を黒に引き染めし、乱菊の地紋を金くくりや押し箔、摺箔、砂子で起こすなど、金彩のあらゆる技法をふんだんに施した豪華な作品です。

春風

京丹後で日本の伝統的な吉祥文様を生地に織り込みました。
染められたピンクの地色に、素描きでしだれ桜を描き、金彩で花吹雪を表現。きれいなピンク色が春を感じさせる作品です。

シルクロード

細い撚糸を使い、しなやかなちりめん生地に織りあげました。
クリムトを思わせるような優美で力強い樹と唐草文様を多種多彩な金箔で描出。オリエンタルな雰囲気と豪華さが感じられる作品です。

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